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あぎあぎ通信(ブログ) - studioMさんのエントリ
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2009/09/23
剱・黒部の山懐に抱かれて

執筆者: studioM (20:00)
稲刈りを無事に終えて登山ツアー再開!第一弾は秘境・下ノ廊下と仙人池を結ぶコースを歩きました。

初日は黒部ダムと阿曽原温泉を結ぶ旧日電歩道(通称)下ノ廊下。
黒部川の峡谷に延びる全長約20キロのロングコースで、迫りくる岩壁、コの字型に削られた幅数十センチしかない登山道、足下は数十メートルの断崖絶壁、他では味わうことのできない迫力とスリル満点のコースです。

電源開発の旗振りのもと、前人未踏の黒部峡谷にルートを開いた開拓者の方達のご尽力により、白竜峡や十字峡など黒部の美しい渓谷を手軽に楽しむことができることに感謝・感謝!

二日目は阿曽原温泉から仙人池まで。2年前にできた雲切新道は急登続きのなかなか厳しいコース。樹林帯の中を登りますが、一部開けたところからは草紅葉で秋色に変わり始めた白馬岳から鹿島槍ヶ岳までの後立山連峰を望むことができました。

途中仙人温泉を経由し、仙人池までの長い登りを「まだか、まだか」と登りつめ、やっとの想いで仙人池ヒュッテにたどり着いた瞬間がこのコースのハイライト!目の前に迫力ある剱岳(裏剱)の雄姿がド・ド・ドッと迫ってきて・・・長く辛い登りから開放され、剱岳(裏剱)と対峙した時、大きな感動がこみ上げてくること間違いなし。

三日目は仙人池からハシゴ谷乗越、内蔵助平を歩いて黒部ダムまで。ハシゴ谷乗越から見る剱岳もまた素晴らしいデス。

今回のコースは3日間を通して一度もピークを踏みませんし、毎日8時間以上の歩行を強いられる、なかなか手強いコース。ですが、秘境の黒部峡谷を行く下ノ廊下、仙人が住んでいるかと思えるような仙人池周辺の風景、迫力ある裏剱の雄姿など、歩く価値が充分にあるコースです。

さらに今回のツアーはお天気に恵まれすぎるぐらい恵まれました。3日間とも晴れの素晴らしい天気で、ツアーに参加していただいた皆さんと共に楽しく充実した山旅でした。

※追伸
今回は健脚者向けとしてコース設定をしましたが、体力的に自信のない方でも歩けるようなコース設定もできますので、このブログを読んで下ノ廊下や裏剱のツアーに興味を持たれた方はご相談ください。
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