白馬大雪渓に赤布でマーキングをつけてきました。
今の時期になると雪解けの進行により雪渓に穴やクレバス(溝)ができていたり、部分的に雪の厚みが薄くて踏み抜いてしまうおそれがあったり、けっこう危険なんです。またガスで視界不良の時に別の雪渓に迷い込む事故も多発していましたので、安全に歩けるルートの選定と、赤布によるマーキングを行いました。
雪渓の規模は夏に比べれば小さくなっているものの、今でも30分以上は雪渓を歩きます。雪というよりほとんど氷ですね。大雪渓末端は崩壊が激しくて雪渓を歩くことはできません。取り付きは急斜面の途中から。中間地点は左右に大きなクレバスがあり、クラック(いずれクレバスになる)もありました。終了点は白馬岳側の砂山です。
雪解けにより雪面の状況は日々変化しますので、いつでもルートを変えられるように石に赤布を巻いて5〜10メートルの間隔で雪渓に置いてきました。基本的には赤布に沿って歩いていただければ大丈夫ですが、今後クレバスが発達して赤布のルートが危険になる可能性もありますので、最終的には現場で判断していただくことになります。
それと白馬尻と大雪渓取り付きの間の秋道、その一部が崩落していて足下が不安定で非常に歩きづらいところがあります。上下で行動すると落石の危険性がありますので、くれぐれも注意して歩いてください。
大雪渓周辺の紅葉はいい具合に色づいてました。今年の紅葉は色が鮮やかでとても綺麗です。紅葉の時期は短いので、お早めにお越しください。