中央アルプスにある越百山から空木岳を縦走してきました。
このコース、実は6年前にも計画して登山口である伊奈川渓谷に向かいましたが、その日の朝に国道19号で事故があって道路は大渋滞、結局登山口にたどり着くことができず、仕方なしに空木岳をあきらめて御嶽山に転進しました。
今回は順調に19号を南下して伊奈川渓谷に入り、道幅の狭いクネクネ道をゆっくり進むこと数十分、最奥にある駐車場には誰もいないと思いきや意外にも車が7〜8台も停まってました
車を停めて身支度を整え、まずは越百山を目指すことに。しばらく林道を進んだあと、いきなりの急登。しかも今にも熊が出てきそうな感じの登山道。ちょっとドキドキしながら、延々と続く登山道をひたすら登り、真っ赤な塗装が妙にまぶしい越百小屋に到着。ここからは南駒ヶ岳や越百山がよく見えます。
越百山まで登ると、眼下には伊那谷が広がり、南北につながる主稜線、そして御嶽山や南アルプスを望むことができる好展望地です。この越百山から南駒ヶ岳にかけては花崗岩が露出していて、北アルプスの燕岳に雰囲気が似てます。
この日の宿泊は南駒ヶ岳にある摺鉢窪避難小屋。先客1名あり、広くて快適な小屋でした。
小屋到着前に起きた小さなアクシデント・・・それは南駒ヶ岳で日没を迎え真っ暗になってしまった事。ヘッドランプの明かりを頼りにやや不明瞭な登山道を追いかけ、なんとか小屋までたどり着くことができました。一歩間違えればビバークを強いられたような状況、みなさんは真似しないように明るいうちに小屋に着くようにしてください。
明けて翌日は早朝より雨。小屋から稜線へ登り返したのちに空木岳へ向かい、木曽殿越から北沢、うさぎ平を経て長い林道(6km)を歩き、ようやく駐車場に到着。久々に一日雨の中を歩きました。たまにはこういう経験もいいかな
二日間ですれ違った人、わずか5人。この時期の平日なのでこんなものでしょうか。静かな山旅を楽しめました。
6年越しの空木岳・越百山でしたが、稜線からは南アルプスの全容を見渡すことができましたし、御嶽山や乗鞍岳、穂高連峰も望めました。ここ数日の冷え込みで稜線の紅葉は一気に進み、鮮やかな秋色に変わってきてたのもよかったです。稜線には草紅葉になった高山植物も数多くあり、夏はお花が多く楽しめそうな感じです。
最後に今回登った空木岳、越百山、仙涯嶺、摺鉢窪避難小屋、それぞれ何と読むでしょうか??
答え
空木岳(うつぎだけ)・・・百名山
越百山(こすもやま)・・・三百名山
仙涯嶺(せんがいれい)
摺鉢窪(すりばちくぼ)
です。
ちなみに空木岳と越百山の間にある南駒ヶ岳は二百名山です。北アルプスと南アルプスの存在に隠れがちですが、中央アルプスにもいい山、いいコースはありますよ。