ヒマラヤトレッキングツアー、今回はランタン・ゴサインクンドに行ってきました。
カトマンズから登山口のシャブルベンシまでは、車で1日かけて移動します。道路はトンネルが無く地形に沿ったクネクネ道、しかもトリスリから先は未舗装の凸凹道が続くため、距離の割に時間がかかります。
シャブルベンシからは、まずランタン谷へ。ランタンコーラに沿って延びる登山道を歩き、途中にはラリーグラス(ネパールの国花・しゃくなげ)のトンネル、馬やロバ、高所に上がるとヤクにも出会いました。
ランタン谷は2010年、2011年の未踏峰遠征の時に訪れた思い出の地。最奥にある村・キャンジンゴンパは、ランタンリルン、ガンチェンポ、ナンヤカンガの高峰に囲まれた場所です。今回はキャンジンリ(4550m)まで登り、ランタンリルンとその下に広がる氷河を間近に見ることができました。
ランタンの次はゴサインクンドへ。登ってきた道を引き返し、途中からトゥルーシャブルへ向かいます。トゥルーシャブルからチョランパティに続く道にもラリーグラスが数多く咲いていて、特にムーカルカから上は斜面全体がラリーグラスに覆われていてすごく綺麗でした。
チョランパティからラウレビナの先までは尾根道。渓谷の言ってみれば谷底を歩くランタンとは趣が異なり、雪に覆われた6000〜8000m峰を眺めながらの稜線歩きは本当に気持ちのいいものでした。
ゴサインクンドは標高4380mにあり、高所に湖が点在しているところで、ここはヒンドゥ教の三大聖地のひとつ。湖の大きさは白馬大池を少し小さくした感じ。5月になれば巡礼者が多数訪れるようです。
トレッキングを開始してからゴサインクンドまでは天気に恵まれ、期待通りのヒマラヤ展望が楽しめました。特にラウレビナからの眺めは、ランタンリルン、ガネッシュヒマール、マナスル、マチャプチャレまで見渡すことができて、まさに圧巻の一言に尽きます。ゴサインクンドからの下りは雪や雨が降りましたが、これもトレッキングにアクセントを加えたようで、天気が悪いなりにも楽しく歩くことができました。
今回もトレッキングをサポートしてくれた現地ガイドやポーターには、大変お世話になりました。ガイドは日本語が話せますが、ポーターとのコミュニケーションは片言の日本語・ネパール語・英語。それでもお互いの気持ちが通じ合って楽しくハッピーになれました。またネパール人なら誰もが知っている歌「レッサンピリリ」を教えてもらい、ロッジではみんなで歌って踊って大いに盛り上がりました。
驚きと感動の国ネパール。彼らの笑顔と細やかな心遣いに感謝し、また再びこの地に戻ってきたいと思いました。
デレイ ラマイロ ティヨ ダンニャバード フェリベトゥラ