10月3−5日の3日間、紅葉真っ盛りの栂池−白馬岳−不帰ノ嶮−唐松岳−八方尾根を案内してきました。参加者は福地さんお一人。本格的な登山が初めてで不帰ノ嶮挑戦!さてどうなりますやら。
日頃から体を鍛えているだけあって、体力的には全く問題なし。一番の心配は難所・不帰ノ嶮の通過。高所恐怖症ということを入山してから聞いたので慌てましたが、岩場の歩き方を教え、それを実践してくれたので、難無くクリア(本人は怖いところもあったみたいです)。幸い(!?)なことにガスってくれたのがよかったかも。。。
ここ数年、秋はいつも案内している白馬を離れて、穂高方面や南アルプスを中心に登ってました。今回たまたまガイド依頼があったので、久々に秋の白馬を歩きましたが、紅葉の美しさに驚いてしまいました。
夏は緑一色だった山が、秋は常緑の緑色の中に赤・黄・オレンジ・封筒(クラフト)色など、山全体が色鮮やかな色彩に変化しており、夏とは全く違う山容に見とれてしまいました。
さらに驚くのは登山者の少なさ。これだけ美しい紅葉が広がっているにもかかわらず、すれ違った登山者はごく僅か。平日ということを差し引いても、あまりにも少な過ぎる。山岳紅葉と言えば涸沢が有名ですが、秋の涸沢は平日でもけっこう賑わっています。
夏は高山植物の多さで人気の白馬ですが、秋は意外にも不人気?週末はいくらか賑わうようですが、涸沢や槍沢など穂高方面に比べるとその差は歴然。山岳雑誌で取り上げられないからか、宣伝不足なのか、ちょっと残念な気持ちです。
その代わり、でもないですが、秋の白馬は静かな山旅を楽しむことができます。秋の白馬もいいですよ〜。ぜひ一度お越しください。