世の中にいろいろあるスポーツの中で、スキーこそ「キングオブスポーツ」の名にふさわしい。
スキーの最大の魅力といえば、なんといってもスピードを出して滑る「爽快感」だと私は思う。雪煙を散らしながら風をきって滑る心地良さは、他のスポーツでは決して味わうことのできない感覚だ。さらに山や森に囲まれた自然の中を滑るので、心身共にリフレッシュできて非常に気持ちがいい。
さらにスキーは子供から年配の方まで、老若男女全ての年齢層の人達に楽しんでもらうことができる唯一のスポーツといえる。雪国の子供たちは早ければ2,3歳の頃からスキーを始めているし、先日お亡くなりになられた三浦敬三氏は100歳を超えても現役のスキーヤーであった。
そんな楽しいスキーも、最初から上手く滑ることはできない。初心者の人がスキー板をはいて滑れば、最初は歩くスピードより遅くても恐怖を感じるのだ。まずは経験のある上級者の人に基本を教えてもらうことが一番。ただ中には面白半分でスキー場の最上部まで連れて行かれ、転びまくりながら下りてくる経験をした人もいるかもしれない。不幸にもそのような経験をした人は、スキーの魅力を感じる前にスキーが嫌いになってしまう。スキーも他のスポーツ同様最初が肝心なので、面倒見のいい親切な人に教えてもらうか、スキースクールに入って基礎をしっかりと教えてもらうことをお勧めする。
私自身スキースクールで初心者の修学旅行生を教える機会がある。最初はスキー板をはいて立っていることすら不安定な子供達だが、早ければ半日で、遅くても二日目には初級斜面を自由に滑れるまでに上達している。また最近はスキー板の性能がよくなったおかげで、わずか二日目でパラレルターンができてしまう子もいるから驚きだ。
生徒に教えていて感じることは、スキー初心者であってもほぼ全員がスキーを楽しんでいるということ。こんなスポーツは他にはない。ある生徒が「こんなに楽しいスポーツは生まれて初めて!」といってくれた。
全ての人を魅了するスポーツ、それがスキーなのである。まだ経験をしたことがないあなた、さぁ新しい扉を開いて、スキーの世界へいらっしゃい!