白馬岳主稜
(山行日) 2008年4月15,16日 1泊2日
(メンバー) Aさん、森
【4月15日】
6時25分:八方第5駐車場でAさんと合流。二股まで移動。二股から先はゲートが閉まっているため、車は入れない。ここから登山開始。
6時50分:二股を出発。快晴・無風、今回も最高の天気。舗装路を延々と歩き続ける。除雪は猿倉手前まで進んでいた。
8時10分:猿倉着。小休止10分。アイゼン装着後、猿倉を出発。御殿場まではほぼ夏道沿いに歩き、御殿場から大雪渓に降りる。
10時05分:白馬尻着(主稜の末端)。小休止15分。いよいよ主稜に取り付く。
末端から一段登った先に広大な斜面が広がっており、数本の小規模な雪崩の跡あり。取り付いてみると意外に急斜面で、大量の汗をかく。途中に大きなシュルンドが2ヶ所あり、S字状に抜ける。その後一旦傾斜は緩くなるが、再び急斜面の登り。全行程の中で一番疲れた。
13時00分:急斜面を登り詰めたピークから雪稜が始まる。どうやらここが八峰みたい。
13時20分:七峰。単独行の人に抜かれる。この先六峰までナイフリッジが続く。六峰への登りは傾斜がきついので、慎重に登る。
14時00分:六峰。主稜上部が見渡せる。五峰までは細かなアップダウンが続く。雪庇は白馬沢側に張り出している。五峰手前で再びナイフリッジの急斜面。雪が緩み足元が崩れやすくなっていたので、一歩一歩慎重に登る。
15時00分:五峰。雪洞の掘れる場所を探しながら登る。
15時20分:雪洞の場所を決める。10分後、雪洞作成開始。
17時00分:掘り始めて90分後、ようやく雪洞完成!大きめに作ったので、広くて快適。お湯を沸かしてコーヒーを2杯飲み、美味しいお酒と夕食でおなかが満たされる。
21時頃:就寝。
【4月16日】
3時45分:起床。お湯を沸かして、朝食を食べる。5時15分頃、日の出。
5時50分:アイゼン、ハーネス、ヘルメットを装着して出発。晴れ・微風。雪は固く締まっており、アイゼンがよく効く。
6時15分:四峰。昨日追い抜かれた単独行の人はここで雪洞泊していた。四峰から先はそれまでに比べ少し広めの雪稜。雪庇は大雪渓側に張り出している。三峰手前からナイフリッジの急斜面。
7時00分:三峰。白馬岳山頂が目前に迫ってくる。二峰へは、正面の岩場を避けて白馬沢側から巻いて登り、岩場の上に出てから60度の急な雪壁を登る。
7時35分:二峰。二峰を越えてすぐ広いコルに出る。正面には白馬岳山頂へ最後の難関、約60メートルの雪壁がそびえ立っている。山頂まで2ピッチ。傾斜は60度あり、山頂手前で白馬沢側に右上し、最後は垂直に近い雪壁を乗り越えて、白馬岳山頂北側20メートルの場所に飛び出す。石の方位盤が目に飛び込んできて、山頂に登ってきたことを実感する。
8時40分:白馬岳山頂。天気はいつの間にか曇りになっていた。剱岳がかすんで見える。方位盤の前で記念写真、イエーィ
9時00分:下山開始。頂上宿舎から葱平までは尻セードで一気に滑り降りる。葱平から下は雪が柔らかくツボ足に。歩きづらくて苦労する。
10時20分:白馬尻。アイゼン、ハーネスを外す。
11時25分:猿倉。
12時45分:二股着。
念願であった白馬岳主稜を踏破しました。
2日間ともお天気に恵まれましたので、快適な雪稜登攀が楽しめました。白馬岳主稜は積雪期にしか登ることのできないルート、夏に白馬岳へ登った時に山頂から眺めるのが楽しみです。