CCAの訓練「かもしか山行」に参加しました。
かもしか山行とは、夜眠らずに長い距離を早く長時間歩く山行のこと。加茂鹿之助式夜行日帰り山行を略して「かもしか山行」というのが名前の由来らしいです。
今回歩いたコースは、中房温泉−燕山荘−大天井岳−常念岳−蝶ヶ岳−大滝山−鍋冠山−三郷スカイライン。コースタイムは約21時間。夜2時に集合し、登山口へ移動して3時スタート。
参加者は13名で、待ち合わせ場所に集合して中房チームと三郷チームの2班に分かれ、それぞれの登山口から入山し、すれ違った所で車のキーを交換して、下山後再び待ち合わせ場所に戻る、という方法をとりました。
私は中房チームで、夜3時05分に中房温泉をスタート。真っ暗な登山道をヘッドランプの明かりを頼りに登りました。第2ベンチを過ぎたあたりから夜が明け始め、第3ベンチでヘッドランプを外し、合戦小屋で小休止。ここで遅れて入山したNさんと合流。
燕山荘まで登ると、雪を抱いた槍・穂高連峰が見えてきました。南アルプスや富士山もよく見えます。今日のお天気は最高!もし雨だったら・・・ここで引き返していたかもしれません
燕山荘からは稜線をひたすら南下します。所々に残る雪渓を踏みながら、アップダウンの繰り返しに苦しんだり喜んだり。大天井岳と常念岳の辛い登りに耐えて、ようやく中間地点の常念岳に到着。山頂から穂高連峰に目を向けると、涸沢や槍沢にはまだ多くの残雪がありました。
常念岳山頂を少し下ったところで三郷チームと合流し、車のキーを交換して、次に蝶ヶ岳を目指しました。その頃からガスがかかり始め、視界が悪くなりましたが、日差しがさえぎられたことが結果的によかったかもしれません。
蝶槍から蝶ヶ岳ヒュッテへ向かうほぼ平坦な登山道を歩いている時、初めて睡魔が襲ってきました。とうとうきたか、この先は睡魔との戦いかっ!と思ったものの、眠くなったのはこの時だけでした。
蝶ヶ岳から大滝山分岐、鍋冠山を通過し、延々と続く長い下りを歩ききって、19時20分にようやく三郷スカイラインに到着。なんとか明るいうちに車にたどり着くことができました。今回の歩行時間は16時間15分。今までで一番長い時間を歩きました。
車に乗って最初の集合場所に戻り、私達より1時間遅れで下山した三郷チームと合流し、全員が無事に完走しました。
今回は天気に恵まれ良い条件の中で歩くことができました。山行中に飲んだ水分量、行動食、眠気、足の疲れ具合など、いろいろと良いデータがとれました。次回はさらにハードな行程になるかも・・・。