明神岳東稜−明神主稜線
(山行日) 2008年5月27,28日 1泊2日
(メンバー) Sさん、森
【5月27日】
13時20分:白馬出発。沢渡からはバスで上高地へ。上高地に来るのは昨年10月以来なので7ヶ月ぶり。
16時00分:上高地着。計画書を提出したあと、河童橋へ移動。ここからの景色はいつ見ても素晴らしい。奥穂がいつもより高く見えた気がする。
16時55分:嘉門次小屋着。本日はこちらで宿泊。明日一緒に登るSさん(嘉門次小屋勤務)と合流。夕食に出たイワナの塩焼きは美味かった!
【5月28日】
3時50分:寝坊した!すでにSさんは食堂で待機していた。
4時10分:予定より10分遅れで出発。外はまだ薄暗いので、ヘッドランプを装着して歩く。
養漁場からしばらくは笹藪が覆い茂った樹林帯。かすかな踏み跡を頼りに歩くと、やがて石がゴロゴロした下宮川谷の登りにさしかかる。しばらく登ると残雪を歩くようになり、標高1700メートル付近で右側の沢に入る。ここの入口には赤マークがあるものの、見落としやすい。
5時05分:宮川のコル(宮川尾根)着。小休止10分。
上宮川谷はびっしりと雪が残っているのでアイゼンを装着し、上部からの落石に注意しながら雪渓を登る。朝早いこともあり、雪は締まっていた。
5時50分:ひょうたん池着。と言いながら、ひょうたん池は雪の下でまだ見えない。ここで朝メシを食う。大休止25分。
6時15分:ひょうたん池出発。ここから東稜の始まり。しばらくは雪と夏道のミックス。
最初の急な岩壁の基部でアイゼンを外し、左側の階段状になった斜面を登る。腐った残置フィックスあり(未使用)。
その後しばらく登ると再び雪が出てきたので、アイゼン装着。バットレスまで雪と夏道のミックスが続く。
7時50分:バットレス手前の小ピーク着。小休止10分。目の前にバットレスあり。ハーネスを装着する。
8時00分:小ピーク出発。すぐにバットレス基部に着く。最初の岩場は左側の草つきを巻いて登る。
続いてスラブ状の一枚岩。基部にリングボルト、クラックにハーケン多数あり。アイゼンを外し、Sさんリード。右寄りの凹角を進み、上部に抜ける。1ピッチ20メートルで終了。ザイルを片付け、山頂に向かう。
9時20分:明神岳主峰着。西穂・奥穂・前穂が目の前に広がる。山頂でゆっくり休憩25分。
9時45分:主峰出発。明神主稜線に向かう。急なガラ場を下り、二峰の岩場に取り付く。森リードで2ピッチ。階段状で登りやすく、難なく突破。中間のバンドでピッチを切ったが、1ピッチでも届きそうだった。
10時30分:二峰。三峰への登りは稜線上を進まず、右側を巻いて登った。
10時45分:三峰。
11時00分:四峰。
11時25分:五峰。大休止25分。眼下に河童橋周辺と梓川が見渡せる。
11時50分:五峰出発。五峰の下に見えていた広い台地を目指し踏み跡に従ってどんどん下るが、気がついたら右側に下りすぎており、ハイマツ漕ぎをして方向を修正し、ようやく台地に到着。
その先は踏み跡を追いかけながら尾根を下る。途中フィックスロープがある痩せ尾根あり。その後も踏み跡を忠実に追いかけて、樹林帯の中を延々と下る。快適に登った東稜を忘れてしまうほどの長い下りにうんざりする。
13時25分:風穴横の登山道に出る。小休止10分。
14時10分:河童橋着。
今回は荷物を軽量化しての日帰り山行でした。上高地から近いのでアプローチが短く、取り付きやすいルートです。次回は4月〜GWの残雪期に登ってみたいですね。