冬のあぎ登山ツアー、今回は小遠見山に登って雪洞に泊まりました。
雪洞とは雪の洞穴のこと。かまくらと同じようなものです。ただ主に平地に作るかまくらと違い、雪洞は山の斜面を利用して作ります。
まずは雪洞を作る場所の選定から。雪崩の心配がなく、適度な斜度のある斜面を選びます。雪洞を掘ると大量の雪を掻き出して捨てることになりますので、掘り出した雪を捨てやすい斜面を選べば作業も楽です。
場所を決めたあと雪洞作りをスタート。スコップを使ってどんどん掘っていきます。掘り進めていくと固く締まった雪の層、氷の層、ザラメ雪の層など、いろんな雪質が出てきます。これは降雪の状態や天気などによってできた雪の足跡のようなもの。
中に人が入れるほどの空間ができれば、次はスノーソー(雪用のノコギリ)を使って雪をブロック状に切り出していきます。スノーソーを使えば作業が早く、中の空間がどんどん広くなっていきます。
必要な空間を掘ることができれば、天井、壁、床をきれいに仕上げ、最後に登山道具を収納できる棚を作って完成!今回は3人が余裕で寝ることができるほどの大きな雪洞を作りました。
雪洞の中は0℃付近で安定してますのでテントより暖かく、風の影響を全く受けません。また外の音がほとんど聞こえないため雪洞の中はとても静かです。中の空間を広く作ればテント以上に快適に過ごすことができます。
雪洞の中では温かい飲み物と美味しい鍋料理で体もポカポカ〜。皆さんも雪洞体験いかがですか。