本格的な夏山シーズンを前に、山岳遭難防止対策協会相談員を対象にした研修会に参加してきました。

最近の山岳遭難事故についての講義のなかで、実際の遭難現場の写真をスライドで見せてもらいましたが、ショッキングな写真もいくつかありました。楽しいはずの登山が悲惨な事故で終わってしまってはいけないと、改めて感じました。

遭難の発生状況のなかで、転落・滑落・転倒によるものが6割近くを占めていました。ちょっとした不注意や無理な行動による疲労が主な原因です。
パーティ別発生状況では、単独と2人パーティの遭難が多く（全体の6割強）、特に単独の場合は発見や通報が遅れるため死亡に至るケースが多いようです（死亡者の半数は単独）。

大勢の方に親しまれている登山ですが、非日常的な環境に身を置くということを十分に認識していただき、万全の体調で入山していただくことを心がけ、無理・無謀な行動をしないように気をつけてください。